senooyudai / 妹尾雄大
星井まゆきさん @hoshi_mayuki のSHOWROOM配信が1週間ほどお休みだったので、気がついたらゲームOP風ファンアート動画を作ってた。YouTube版は→https://t.co/vOISl65tEj #欲しいまゆき https://t.co/x6cFAc9K4K at 09/21 10:37
星井まゆきさんのゲームOP風ファンアート動画を作ったのですが、その作り方を簡単に解説したいと思います。
以前、星井まゆきさんがSHOWROOM配信中に「自分のファンアートを作ってくれたら嬉しい」といった内容のことを話されていたのですが、僕の絵画能力は幼稚園児の頃から成長していなくて絵が描けないですし(笑)、何が作れるかなぁと考えた結果が動画作成でした。
絵心にあまり自信がない方でも、トライ&エラーを繰り返すことで同様のものが作れるのではないかと思います。
■3Dキャラクターモデル
まずは3Dキャラクターモデルを作らないと始まらないのですが、今は便利なツールがあって、
という無料のアプリなのですが、最初から用意されている3Dモデルをカスタマイズしていく形で目的とするキャラクターを作っていくことが出来ます。
まあそれでもなかなか思い通りに作っていくのは難しいのですが、少し調整しては別名保存してスクリーンショットを撮っておき、前回からイメージがズレているなと思ったら1つ前のプロジェクトファイルに戻してやり直すのを繰り返していけば、ゴールに近づいていくかと思います。
なお、服装などはテクスチャを差し替える方法になりますので、既存モデルから大きく異なるものは作ることが出来ません。
ちなみに今回は、星井まゆきさん本人がBOOTHにて公開されている
この衣装テクスチャを利用しています。
そして、完成したら後述するUnityで読み込ませるために、VRMというファイルフォーマットでエクスポートします。
■Unity
元々はゲーム開発のためのゲームエンジンなのですが、今では映像制作や建築設計、VRアプリ開発などにも用いられているツールです。今回はこれを映像制作のメインツールとして使用します。
■UniVRM
Unity上にVRMファイルを3Dモデルとして読み込むためのアセットで、上記サイトで無料公開されており、インポート方法などの解説が載っています。
■UTS2.0
VRMのモデルをそのまま表示しても構わないのですが、アニメ調に調整するのに便利なので、
のアセットを利用しています。
■モーション作成
モーションのほとんどは手付けで作成したのですが、Unityアセットストアで販売されている
を利用しました。
Unity上でモーション作成・編集がおこなえ、また開発者が日本の方なので、詳しい日本語マニュアルも付いています。
■モーションキャプチャ
「自販機」と「ダンス」のシーンのモーションだけは手付けではリアルな感じが出せないので、自作のモーションキャプチャシステムを使用しました。
ハードウェアとしては、
- HTC Vive Pro(初代でも問題ないです)
- Viveコントローラ×2(上記に同梱)
- Vive Tracker×3
を使用し、Trackerは腰と両足に使用しています。
モーションキャプチャシステムの作り方を解説し始めると膨大になりますので、ここでは省略させて頂きます。
なお、キャプチャしたモーションは、
この無料で公開されているアセットで保存してUnity上で利用できる形式に変換し、前述のVery Animationでカットしたり、手のポーズや表情アニメーションを追加したりしています。
■背景や小物の3Dモデル
には、背景や小物に使える3Dモデルが有料無料で公開されています。今回は、
などを使用しています。
■シーン作成
1つ1つのシーンごとは、Unityの
という機能を使って作成しています。
主にカメラの移動回転などのカメラワークのために使用しています。
■レンダリング
Unity公式で公開されている
このアセットを使用して、シーンごとに連番PNGとして出力します。mp4などで直接動画ファイルを出力することも可能なのですが、後述する動画編集ソフトで再圧縮がかかると画質が落ちますので、劣化しないPNGで出力します。
それを、
で、読み込んで無圧縮AVIファイルに変換します。
■BGM
BGMは以下のサイトで公開されている
を、使用させて頂きました。
■ボクセルモデル
一部のシーンで登場するボクセルキャラクターモデルは、
こちらの無料ソフトで作成し、OBJフォーマットでエクスポートします。
出力するとobj,mtl,png形式の3つのファイルが作成されますので、それをまとめてUnityに読み込みます。
■タイトルロゴ
ロゴは、
を、使用して作成しました。
文字は1文字ずつ拡大変形させて多少ずらして並べると、それっぽくなります。
■動画編集ソフト
シーンごとに出力した動画は、
このソフトで編集していきます。無料版もあるのですがfilmoraのロゴ透かしが入るため、有料版を購入します。なお、購入の際に1千円割引されるクーポンコードを公開されているブログなどがありますので、「filmora クーポン」などでググるといいでしょう。
■動画編集
filmora上でBGMやAVIファイルを読み込み、並べていきます。
各シーンのつながりには「トランジション」を設定していき、シーンごとの色味やフィルタは「エフェクト」から設定していきます。
filmoraは「70年代」とか「VHSのゆがみ」といったエモいエフェクトが多くて最高です(笑)。
最後はこのアプリからMPEG4ファイルで出力して完成です。
■さいごに
この完成した動画は、さっそく星井まゆきさん本人に見て頂けたのですが、喜んで頂けたようで幸いです。こちらこそいつも楽しそうにお喋りする配信を見られて幸せです。ありがとうございます。
ラベル:星井まゆき