2018年02月23日

Daz 3DのキャラクターをUnityへエクスポートする

image_0003.png

■Daz 3Dとは

3Dキャラクターモデルを作成出来る無料のソフトとして、

Daz 3D

というものがあるのですが、これで作成したモデルをエクスポートし、Unityで使用する方法をご紹介したいと思います。


■ゲームやVRで使用する場合のライセンスについて

なお、Daz 3Dを使用してキャラクター等をレンダリングした画像や動画は自由に公開して構わないのですが、ゲームやVRなどで使用する場合は、各データを購入時に追加で「Interactive Licence」というものを購入する必要があります。

daz0.png

詳しくは、

Interactive License - Daz 3D

を、ご確認下さい。また、このあたりのライセンスはたまに変更される場合がありますので、その都度ご確認することをおすすめします。


■キャラクターの準備

では、早速、エクスポートするためのキャラクターを準備します。ここでは、

Genesis 8 Starter Essentials

という無料のものを使用します。

daz1.png

Daz 3Dを起動し、上記のデータを開き、

Figures/Genesis 8 Basic Female
Hair/Toulouse Hair
Wardrobe/Basic Wear 01

を、追加していきます。


■エクスポート

メニューのFileからExportを選び、ファイルの種類を「Autodesk FBX (*.fbx)」に変更し、適当にファイル名を入力します。ここではひとまず「Female.fbx」とします。

daz2.png

そして保存ボタンを押すと「FBX Export Options」というウィンドウが表示されますので、「Morph」にチェックを入れ、「Edit Morph Export Rules」ボタンを押します。

daz3.png

ここで、「Add」ボタンを押すと、新しい行が追加されるので、「Match」列の「name」をダブルクリックし「head」と入力します。次に「Action」列の「Bake」をクリックし、「Export」に変更します。これらの設定は、UnityでBlendShapeを使ってフェイシャルアニメーションさせるのに必要です。そして「Accept」ボタンをクリックします。

最後に「FBX Export Options」ウィンドウの「Accept」をクリックするとエクスポートが始まります。終了すると「Female.fbx」ファイルと「Female.images」フォルダが作成されていると思います。


■Unityにインポート

Unityで新規プロジェクトを作成し、先ほどエクスポートした「Female.fbx」ファイルと「Female.images」フォルダを一緒にAssetsの中にドラッグ&ドロップします。

次にAssetsの中に出来たFemaleをHierarchyにドラッグ&ドロップします。

daz4.png

……なんだかおかしいです。

daz5.png

白目&強烈なまつげによって、とてもやる気が失われるのですが、ここでは我慢です。

まずは、まつげから直していきます。Assetsにマテリアルを作成します。ここでは「FixEyeLash」という名前にしておきます。

次にHerarchyの「Female/Genesis8Female/Genesis8FemaleEyelashes.Shape」を選択し、「Skinned Mesh Renderer」コンポーネントの「Materials/Element 0」の「Eyelashes」に「FixEyeLash」をドラッグ&ドロップして差し替えます。

その下に表示された「FixEyeLash」をクリックし、「Rendering Mode」を「Fade」にし、「Albedo」の左にある□にFemale.imagesフォルダにある「g8fbaseeyelashes_1006.tif」テクスチャをドラッグ&ドロップして設定し、その右側のColorをRGBA(0,0,0,255)に変更します。

daz6.png

また、同じような感じで、「FixEyeMoisture」マテリアルを作成し、EyeMoistureマテリアルに差し替え、「Rendering Mode」を「Transparent」に変更し、ColorをRGBA(255,255,255,0)にします。

次は目の方を修正するために、Herarchyの「Female/Genesis8Female/Genesis8Female.Shape」を選択し、先ほど作成した「FixEyeMoisture」マテリアルをEyeMoistureマテリアルに差し替えます。

同様に「FixCornea」マテリアルを作成し、「Cornea」に差し替え、「Rendering Mode」を「Transparent」に変更し、ColorをRGBA(255,255,255,0)にし、「Metallic」を0.05、「Smoothness」を0.8にします。

daz7.png

これでまあ何とか見られるレベルになりました。

あとは、AssetsのFemaleを選択し、Rigの「Animation Type」を「Humanoid」にしてApplyボタンを押します。


■レンダリング

「Light Probe」や「Post Processing Stack」などを設定してレンダリングしたものが、このページトップの画像とこちらになります。

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posted by 妹尾雄大 at 21:38| Comment(2) | Unity | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Daz3dからUnityにインポートして歩くや走ることは可能でしょうか?
Posted by リップ at 2019年04月28日 18:10
>リップさん
>Daz3dからUnityにインポートして歩くや走ることは可能でしょうか?

Humanoidで問題なくインポートできていましたので、おそらく可能だと思います。
Posted by 妹尾雄大 at 2019年04月28日 18:36
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